水辺再生による町づくりは40年前の改革からー近江八幡の挑戦
滋賀県内の観光地として、また映画のロケーション地として今、近江八幡が注目されています。 八幡堀、ヴォーリス建築、町並み保全、水郷めぐり、そして最近は 沖島ツアー。 このような町づくりの基本は昭和40年代に辿る事ができます。
当時ヘドロで埋まっていた八幡堀は国と県の予算で埋め立てがはじまっていました。 その時「堀は埋めた瞬間から後悔がはじまる!」という理念により埋め立て阻止をし、堀の修景・保存を先導したのが当時30代の川端五兵衛さん達、若者グループです。
今、藻谷浩介さんは、「里山資本主義から観光・地域創生へ」という基本的価値観にそって「町づくりの基本は人財」「観光振興も、供給側目線ではなく顧客目線」として、既存の行政主導の町づくり政策への批判を展開しておられます。 現場の八幡堀界隈をフィールドワークする中で、親子ほどの世代が異なるお二人の出会いによる化学反応を期待します。
日本国内だけでなく世界をまたにかけて歩きまわる藻谷さんにとって、終のすみかを主張する川端さんに象徴される八幡の定着性はどう映るでしょうか。 この出会いの場に、特に若い人たちに参加をしていただき、町づくりや地域振興の真髄を検証し、これからのヒントをいただきます。
講師
藻谷浩介(日本総合研究所調査部主席研究員)
川端五兵衛(元近江八幡市長)
嘉田 由紀子 塾長 (前滋賀県知事)